モノマネで俳優の死を悼む|癌検診のすすめ
先週、俳優のチャドウィック・ボーズマンさんが亡くなった。
Our hearts are broken and our thoughts are with Chadwick Boseman’s family. Your legacy will live on forever. Rest In Peace. pic.twitter.com/DyibBLoBxz
— Marvel Studios (@MarvelStudios) August 29, 2020
月曜日の息子は一日中「ワカンダフォーエバー!」と、胸の前で腕をクロスさせるポーズを決めていた。どうやら先生の提案で、彼の代表作でもある「ブラックパンサー」のモノマネをクラスメイトたちと楽しんだらしい。
この悲しいニュースに私は落ち込んでいたのだけれど、子どもたちの明るい追悼に励まされる形となった。
チャドウィック・ボーズマンさんの訃報は、わが家にとっては2つの意味で衝撃的な知らせでした。
1つめは、家族でアベンジャーズの映画にハマっていたこと。
コロナ禍の隔離生活中、家族で映画を楽しむ機会が増えました。そんな折、友達にすすめられたのが、MARVELのアベンジャーズ。
ヒーロー好きの息子はもちろんどハマり。私にはあまり縁が無かった類の映画だったけど、ストーリーも面白く、純粋に楽しめました。家族で大盛り上がり。
現時点で全22作品もあるので、毎週末にDisney+でコツコツ視聴。(ちなみに、公開順ではなく、時系列順に観るのが友達家族のおすすめ)
この週末にちょうど最後の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」を観終えたところで、その直後に飛び込んできた突然の訃報に、家族みんなで驚くばかり。とても印象深い素敵な俳優さんでした。
2つめは、死因が結腸癌だったこと。
私、先日の入院中にコロノスコピー(大腸内視鏡検査)を受けたところ、ポリープが見つかり切除していました。生検の結果は悪性。もし放っておいたら癌になる可能性アリのもの。電話で連絡を受けたのが先週後半。その後すぐの「結腸癌」の字面だけに、ショックがとても大きい。しかも彼はまだ43歳と若い。
大腸癌(結腸癌・直腸癌)は、近年日本で急増中。女性の癌死亡では、なんと第1位。
生活習慣の欧米化が関与しているとも言われるけど、遺伝もあるそう。ただ、早期発見で治療も可能。そのためには、スクリーニングが欠かせません。
アメリカではACS(American Cancer Society)が、45歳から定期的なスクリーニングを始めることを推奨しています(親兄弟に大腸癌の方がいるなどのハイリスカーはもっと早くから)。さらに、国をあげて予防医療に取り組んでいる効果もあり、アメリカの大腸癌死亡者数は減少傾向だそう。
日本でも厚生労働省が40歳以上に検査を勧めていますが、まだまだ浸透していない印象。
▼参考
Colorectal Cancer Guideline | How Often to Have Screening Tests
最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]
実際に私も、3月に受けた人間ドックで「(家族に既往歴があるので)そろそろ1度検査した方がいい」とアドバイスを受けていたものの、そのうちにね…と先延ばしにしていました。今回たまたまポリープを切除することになり、5年〜10年先の癌発生の可能性を下げることができましたが。
とにかく、40歳を超えたら一度、大腸癌の検査をしてみることをお勧めします。
健康のありがたみを痛感する今日この頃。
チャドウィック・ボーズマンさんが安らかな眠りにつかれますよう、お祈りいたします。